ぼだい樹サロンでの一齣
東川町には家族介護者支援の会「ぼだい樹の会」があります。この会は家族介護を担う方や、何らかのかたちで介護に関わる方、あるいは介護を受ける人も含めてお互いの体験や情報を交換する場です。毎月第一月曜日は「介護」をキーワードとした『ぼだい樹サロン』、毎月第三月曜日は「認知症」をキーワードとした『オレンジカフェ』が開催されています。介護する人、介護受ける人のみならず、会の趣旨に賛同される方はどなたでも参加できる会です。ぼだい樹の会は参加者が安心して甘えられる会で、ぼだい樹サロンやオレンジカフェもあったかい雰囲気が漂う居場所です。
ぼだい樹サロンやオレンジカフェも新型コロナウイルス感染拡大防止の為、3月、4月は中止していました。久々に再開した6月1日のぼだい樹サロン。25名の参加がありました。
ぼだい樹サロンやオレンジカフェでは毎回自己紹介を行っています。自分の思ったことを自己紹介で話したりします。Yさんはぼだい樹サロン、オレンジカフェの常連さん。自己紹介でいつもは世の中の不満や政治の不満、家が寒い等ネガティブな発言が多い印象でした。Yさんの自己紹介はいつもと違いました。「まず、安倍総理、公明党の山口代表、松岡町長に感謝を申し上げたい。そして誹謗中傷によって亡くなられた木村花さんの報道を見て、俺はもう人の悪口は言わないことにしました。」とおっしゃっていました。自粛期間中家にいることが多かったためTVを見る機会が多かったそうです。特別定額給付金はYさんにとっても、私たちにとってもありがたいものでした。Yさんはみんなを代表して、感謝を表明してくれました。そして、誹謗中傷を受けて亡くなられた木村さんの報道を見て、Yさんも心打たれたそうです。Yさんはただ報道を受け流すことなく、自分の中で重く受け止め、きっと自分を見つめなおすことがあったのかな~と思いました。報道を受け流さない、「悪口を言わない」という大きな決断をして一歩を踏み出したYさんは素晴らしいな~と思いました。Yさんには「悪口」ではなく、時々「甘え」を言えるような場をこれからも作っていきたいと感じた「ぼだい樹サロン」でした。
社会福祉法人東川町社会福祉協議会 電話 0166-82-7505 (担当:伊藤・遠藤)